その灯火が消えるまで



「嘘だ!貴也はいつも、俺をだしにしていいとこ取りだ!

部室でみんなが俺の悪口言ったときも、
一人だけいいこと言って、みんなに誉められてたろ?

俺が好きだって言った美津のことだって、
俺を応援してたくせに結局横取りした!


俺には脅しをかけたくせに!


もう、俺はサッカーできなくなった!


おまえのせいだ!ふざけんな!」



こいつは、何をたくらんでるんだ?


俺は、確かに美津とは付き合ってるけど、
おまえは『諦める』って、言ってたじゃないか。


それに、部室でのことだって、本当に幹歩を思って言ったのに………




俺は、とっさに言葉が出てこなかった。




「………確かに、変だよな」

誰かが、ポツンと言った。


「幹歩と美津のこと応援してたよな、貴也。

それに、よく二人でいつも帰ってたし」


「………え?」



「だからって、怪我させるのはひどいよな」

「幹歩、憑かれたように練習してたし」

「二人は親友だったんだろ?」








「おまえ、最低だな」