「そういうことだな」
悪い奴と善い人がいて、犯罪者は悪人で、それを捕まえて懲らしめる。
そんな善悪二元論を、今の今まで信じ振りかざしていた自分の愚かしさが、ただただ突き刺さる。
水埜 泉の目にどう映ったことだろう。
「博士にはずいぶんご迷惑をおかけしました」
「そう物わかりがいいと、こっちもなにも言えなくなるんだよな」
ふたりを取り巻く空気が、すこしだけほどける。
「負い目を感じてるなら、昼メシに付き合ってくんない?」
腹が減った、とつぶやく。
そういえばそんな時間帯だ。いやそもそも、この時間を指定してきたのは彼だ。
ひょっとして最初から、この展開を予想していたのだろうか。
天才の思考回路は、もはや鞠子の及びのつくところではない。
悪い奴と善い人がいて、犯罪者は悪人で、それを捕まえて懲らしめる。
そんな善悪二元論を、今の今まで信じ振りかざしていた自分の愚かしさが、ただただ突き刺さる。
水埜 泉の目にどう映ったことだろう。
「博士にはずいぶんご迷惑をおかけしました」
「そう物わかりがいいと、こっちもなにも言えなくなるんだよな」
ふたりを取り巻く空気が、すこしだけほどける。
「負い目を感じてるなら、昼メシに付き合ってくんない?」
腹が減った、とつぶやく。
そういえばそんな時間帯だ。いやそもそも、この時間を指定してきたのは彼だ。
ひょっとして最初から、この展開を予想していたのだろうか。
天才の思考回路は、もはや鞠子の及びのつくところではない。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)