同じ雰囲気で再び大﨑さんが口を開いた。
「ねぇねぇ!舞羽ちゃん!」
「なんですか?」
大﨑さんの笑顔につられて私も笑顔になる。
「敬語やめない?それと、名字にさん付けも。俺、舞羽ちゃんより年下だし!」
そっか!
大﨑さんと佐々木さんは一個下なんだっけ?
「わかりま…わかった!
じゃあ、大﨑くんでいいかな?」
名前呼びは、慣れないし、したくない…。
悠太くんにだけ特別でいたいから…。
「うん!!」
「ねぇ舞羽ちゃん?
俺も…呼んでほしい…な?」
佐々木さん…佐々木くんが年下とは思えない色気を出して、手を握ってきた。
思わず、ビクッとなって、振り払ってしまった。
「あ、ごめ…。
佐々木くんごめんね!」
佐々木くんはさほど気にしてなかったようで、
「やった!ありがとう!」
少し幼くなった佐々木くんにお礼を言われた。
「僕達もさん付けじゃなくていいですから。僕も舞羽さんと呼ばせていただきますし…。」
「わかりました!あ…。わかった!」
梶原くんが敬語だから釣られて敬語になっちゃう…。
頑張ってなおさないとなぁ。
「改めてよろしくね!梶原くん!阿部くん!」
「はい!」
「おう。」
ふふっと笑って、この場はお開きとなった。


