2人っきりになれる所が


他に浮かばなかった。


でも、彼は明らかに困惑した表情。


安心させてあげようと思い、笑ってみる。


でも、彼はこっちを見ない。



「結構、運転上手いでしょ?」


「・・・」


「何処が良いかなぁ

   最近行ってないから分からないよー!」


「・・・」


「なんか、あたしだけはしゃいで

              馬鹿みたいだね?」


それでも、彼は何も言わない。



何か言ってないと・・・


まあ、彼の表情で答えは分かったけどね


でも、自分の気持ちは伝えたい




ホテルに着き


戸惑いながらも、彼がドアを開けてくれた。



千尋はソファに座り


彼はベッドに腰を掛けた。


その距離、約3M。



遠いなぁ


まあ、近くても困るけど