放課後の中庭


家庭科室にいても聞こえるアナタの音色


初めて聞いたとき寄りも

とても素敵な響きの曲


アナタはどんどん離れていく


近づきたいのに近づけない距離


もどかしさが募るばかりで
私はアナタに追いつけない


アナタの目線の先には必ず素敵な曲がある


アナタに見つからないように家庭科室を出て渡り廊下に腰を下ろす


響き渡る素敵な音色


奏で終わると彼は楽器をしまい帰り支度をしている


私はそっと家庭科室に向かう