HEAVEN ROAD

そして、再びゆっくりと瞳を開く。



そこにはジュンとやり合っている豊の姿。



その周りを囲むようにして、翔、秀、チータが……



宗はというと少し離れたところで足をガクガクと震わせている。



あたしは行かなきゃ。



こんな所に座っている場合じゃない。



スッと何かが吹っ切れたように、あたしは立ち上がり、人混みの中へと足を踏み入れた。



殴り合う男達の横を通り抜け、あたしが向かうのは豊の所。



豊だけを見つめ、真っ直ぐに歩き続ける。