例え、未来がどんなに辛くてもあたしはこの瞬間を忘れない。



例え、2人で未来を見つめられなくなったとしても、あたしはこの言葉を忘れない。



そう、この線香花火に誓ったんだ。



「豊、来年も再来年も……ずっと来ような」



「あぁ」



少しだけ素直になれたあたし達の最初で最後の約束。



この線香花火のように儚く散らない事を願うばかりだ。