「カナちん。下がってて」



あたしは翔の後ろに行かされ、3人は勢いよくドアを開けた。



そして、辺りを確認しながらゆっくりと中へ進む。



あたしはドアから中の様子を伺っていた。



荒らされた形跡もないし、誰かがいる気配もない。



豊のソファーに翔のソファー、そして秀のソファー……



えっ?



あたしは走り出していた。



この目に写ったものが違うと思いたくて……




「カナ!!何してる?!戻れ!!」



豊の怒鳴り声が聞こえるけど、そんなの聞いていられない。



だって、だって……



秀のソファーには……