明美とチータを探し始めて14日目……



疲労はピークとなっていた。



学校にも行っていなかったあたし達は気分転換に屋上でもう一度話し合いをする。



もう少し探すか……



もう諦めるか……



誰もが決断できないその二択を今日決定するための相談。



メンバーはあたし、豊、翔、秀。



屋上へと伸びている階段を一段一段上がっていても、あたし達に会話などない。



もう声を出す事も疲れていたんだ。



「開いてる」



屋上のドアに手をかけた豊がそう呟いた。



いつもは鍵を閉めたりはしていないけど、揉め事が起きたり、長期休暇などのときは豊が鍵をかけている屋上の扉。



今回も鍵を閉めて出たはずなのに……