「今、なんて思ってるか言ってやろうか?」



「はっ?」



あたしは靴を履き終え顔を上げる。



「今、お前が言いたかった事を俺が変わりにいってやろうか?って言ってんだ」



「結構です」



怒り爆発寸前の豊を目の前にして、あたしは肩を窄める。



「おはようございます」



「大輔さん。おはよう」



いつもと変わらない朝。



いつもと変わらない日常。