「もうダメ……」



何回体を重ねただろう。



窓の外はいつの間にか暗闇に包まれていて、あたしたちがどれだけの時間抱き合っていたのかを物語っている。



「腹減ったな」



「減った」



あたし達はタオルケット体に巻きつけ、お重箱を開いた。



箸がないから素手で摘みながら口の中へ放り込む。



「カナ。離れんなよ」



不安そうな顔であたしの顔を覗き込む豊。



「豊こそ」



「上等だ」



あたしの顔を睨みつける豊。



何千人の男達が集まってできているチームHEAVEN。



その頂点に立つ男はあたしの肩を抱いている。



チームの総長……豊。



笑わないその表情は天国とは程遠い。




HEAVEN ROAD 2nd……END