「カ……カナ……カナちゃん……」 名前を呼ばれた気がして目を開けると、そこにはドアップの翔の顔。 「大丈夫?」 申し訳なさそうにしているのはいいんだけど…… 「顔近けぇーし」 「あっ!!ごめん、ごめん」 やっと離れてくれた翔を見ながら体を起こす。 「今何時?」 「お昼休みだよ」 2時間近く寝たんだな。 「具合悪い?」 普段から優しいけど、一層優しくなっている翔が少し気持ち悪い。 「さっきよりマシ」 「良かったぁ~」 肩の力を一気に抜き、うなだれるようにあたしを見つめる。