口は悪いけど、コップに水なんか入れてくれる豊は優しいんだろうな。 「ありがと」 あたしは脇に体温計を挟み、薬を飲んだ。 「何でわかったの?」 「何が?」 「熱あるって」 「あぁ。朝、手触ったとき熱かった」 「そっか」 あんな一瞬でわかったんだ。 「腹でも出して寝てたんだろうが」 「違げーよ!!バイクが寒くて……」 あたしのその言葉に豊の眉間にシワがよった。