「そこでいじめられてるのは、もしやカナちん?」



突然、翔が倒れこむようにあたし達の間に割り込んできた。



「お前は飲みすぎなんだよ」



ペシッと佐枝子さんに頭を叩かれる翔。



「エヘヘ」って頭を掻きながら笑っている翔の目は相当酔っ払っている。



「重いからさっさと避けろ」



「そんな冷たいこといわないでぇ~」



「気持ち悪りぃんだよ」



翔は佐枝子さんに抱きつきながら、フラフラと体を動かしている。



抱きつかれた佐枝子さんはご立腹だ。