あたしは変な緊張をしながら、離れの門をくぐった。 豊に続いて靴を脱ごうとしてるのに、体が硬くなって旨く脱げない。 手の平にも汗なんかかき始めてるし…… 「おい。どうした?」 明らかにおかしいあたしに豊は気付いたらしい。 「なんでもない」 「ならさっさと行くぞ」 「わかってるよ」 あたしは置いていかれてはたまらないと思い、慌てて靴を脱ぎ豊の後を追った。