もう少し寝ようと思い、机に顔を伏せたその時 「豊先輩!!」 という明美の大きな声がした。 声が聞こえてきた後ろのドアを見ると、ズカズカと教室の中に入ってくる豊の姿。 「なんだよ」 あたしの机の前で止まった豊に聞いても、豊は何も答えない。 スッと伸びてきた手に殴られるのかと思い身構えると、その手は私のおでこに優しく触れた。 「やっぱりな」 「何がだよ?」 「お前熱あるぞ」 「何で?」 「そんなこと知るかよ」 確かにそうだ。 「調子悪いんだろ?」 「疲れてる感じ」