「いつもいつも返事くらいしろ」 廊下でまたあの男と出くわしてしまった。 「うるせぇな!!」 あたしの言葉に何故かクスッと笑う男。 睨みつけてんのに笑うなんていい度胸だ!! イライラを募らせ、洗面所の鏡の前に立った。 んっ? 何度も瞬きをして自分の顔を確かめる。 「なに?」 鼻の下辺りに白い塊が…… 「あーーーーーー!!鼻水!!」 寒さで顔の感覚がなくなったあたしは鼻水が出ていることにすら気付いていなかった。 「出てるんなら教えてくれよ……翔」