「豊よね?久しぶり」



振り向いた先には聖花学園の制服を着た女が立っていた。



聖花学園とは、この土地に来たばかりのあたしでも知っている名門校。



その制服を着た女がなんで豊と知り合い?



女は豊の顔色を伺いながら、一歩一歩近づいていく。



女が近づくたびに眉間にシワがよる豊。



翔は驚きすぎて声が出ていない。



驚いているということは翔はこの女のことを知っている?



声だけじゃなく、存在すべてが透き通ってる。



一体何者?