「じゃあお金がかからないものあげたら?豊喜ぶよ」 「なんだよ?そんなものあるのか?」 翔はニタニタしながら言葉を続ける。 「カナちんのか・ら・だ」 「体?……ゲホッゲホッ」 「大丈夫?」 人は唾を飲み込むタイミングが悪いだけでむせたりするんだな。 「翔。余計なこと言ってんな」 ナイスタイミングで豊が帰ってきてくれた。 シゲに呼ばれて生活指導室に行っていた豊。 「ちょっと帰るぞ」 「あたしも?」 「あぁ」