窓の外の光景を見てあたしは何度も瞬きを繰り返す。



キラキラと光り輝く線がどこまでも続いている。



真っ暗な空の中に光る星のように。



エンジン音は耳を塞ぎたくなるくらいだけど、その光景があまりにも綺麗で動けずにいた。



「す、すごい……」



あたしが振り返ると「あんまり外に顔出すなよ」と不機嫌な顔で頭を撫でてくれる。




ヘブンロードと呼ばれるこの道にHEAVENというチームが綺麗な星空を描く。



何千人の男達が集まってできているチームHEAVEN。



その頂点に立つ男はあたしの頭を撫でている。



チームの総長……豊。



笑わないその表情は天国とは程遠い。





HEAVEN ROAD 1st……END