次、暴言を吐いたら殴られるかもな。



「話し続けていい?」



隣の豊を気にしながらも、翔の声に耳を傾けた。



「あっ、うん」



「それでね、カナちゃんは新入生なのに、そんな髪の色は不味いわけ。でも、俺らと一緒にいるなら例外。だから、これからは俺達の仲間ということで」



「わかった」



簡単に言えば、髪を染め直すか仲間になるか、どっちかしかないってことだな。



「それだけかよ」



未だにこっちを睨みつけている豊が口を開く。



「他になんか言うことあんのか?」



「お前だよ」



「あたし?」



「俺達は、お前を助けてやるって言ってんだぞ。礼ぐらい言えねぇのか?」