HEAVEN ROAD

机や椅子が無造作に積まれている中を通り抜け、所々凹んでいる扉を開けると、屋上へと繋がっていた。



本当に校内なのかと、目を疑うような光景が視界いっぱいに広がる。



「何、これ……?」



「俺達のパラダイス?」



「すごい!!凄すぎなんだけど!!」



いくつものソファーやテーブルが並べられ、ビリヤード台まで完備されている。



そして頭上を見上げると、大きなシートが貼りめぐられていた。



「これ?何?」



手を頭の上に挙げ指差すと「雨対策」と、どこからか豊の声が聞こえてきた。



「へぇ~すごいね」



「カナちゃん、早速なんだけど話聞いてくれる?」



「あー、そうだった」



あたしは沢山のソファーが並ぶ中で、一番フカフカしてそうな物を選んで腰掛けた。



「てめぇ」