明美が変な事を言いだすから、あれから豊のことばかりを考えてしまう。 あたしが恋だなんてあり得ねぇ。 しかも、相手が豊なら尚更だ。 ジリジリと鳴る、目覚まし時計を止めたあたしは頭から布団をかぶる。 豊は今日も迎えに来る。 一体どんな顔して会えばいいんだよ。 って、豊は何も知らないんだ。 明美の言ったことも、あたしの胸のモヤモヤも…… じゃあ普通にしないと、可笑しいよな。