「カナちん、どこか悪いの?」



「着いたら話すから」



「もしかして……妊娠?」



「はっ?!」



翔の頭の中はどうなってるんだか……



どう考えたらそんな考えにたどり着くんだ?!



呆れて言葉が出ない。



「お前……そんな男いたのか?」



豊まで翔の言ってることに乗っかってくるし。



ハァ~



あたしの溜息にクスクスと笑う大輔さん。



誰かこのお馬鹿な2人を何とかしてくれ。



頭が痛くなってきたあたしはギャァギャァと騒ぐ二人を無視して目を閉じた。



何もかもが旨くいけばいいな。



すべてを知れば、豊だって京香と元に戻れるかもしれないし。



昨日の話を思い出しながらウトウトし始めた頃、車は病院へと着いた。