男の横をすり抜け、自分の部屋へと入る。 ドアにもたれ掛かりしゃがんだ途端に鳴り出す腹の虫。 「ご飯は明日な」と言い聞かせるように独り言を呟き、引きっ放しの布団の上に転がった。 制服は脱いだけど、着る物を出すのがめんどくさい。 今日は色々ありすぎて疲れたんだ。 私はまだ寒さが残る季節にパンツ一枚で眠りに付いた。 目覚まし時計をかけ忘れたまま……