「えっ、と……今度お願いするよ。今日はカナちんを借りるね」



ニコッと微笑むその笑顔が気持ち悪い。



そのリーゼントに似合わないんだよ!!



翔はあたしの手を引き教室を出た。



名乗りを上げた女はがっつりとあたしのこと睨んでたし。



「毎日教室にカナちんを探しにきてもいないけど、学校来てない?」



「来てるよ」



階段を上がりながら翔はチラチラと後ろを振り返りながら話をする。



「じゃあどこに隠れてるわけ?」



「有田んとこ」



「はっ?何でまた?」



「別に理由はないけど」



「ふうーん」



階段を上りきるとそこには……