チータは見かけと違い、凄く優しい話し方をする。 だから、ビビッていた気持ちも少しずつ落ち着いた。 「ねぇ、ここにいる人たちって何?」 「翔から聞いてないの?」 「何も。いきなり連れて来られた」 「そっかぁ~話していいのかな?」 「いいよ、いいよ」 いつもの調子が出てきたあたしにチータは「カナちゃんって面白いね」って頭を撫でてくれる。 なんだかホッとした。 こんな不良ばかりの…… いいや、ヤンキー達の集まりの中で普通に話せる人がいてよかった。