大きな喪失感があった。




もし茉緒が、俺を好きじゃなかったとしても、




俺は、茉緒を好きだった。大好きだったから。




「……………っくそ………」




冬の空は、俺を突き放す。もう2度と立ち上がれない程に。




でも、なんで……あの時……




…泣いていたの。




…そんなに苦しそうな顔をしていたの。




…どうして、あんな表情をしていたの…。









どうして、こんなに……