「なにそれー」

「愛の告白」


彼女はふふと吹き出して笑う。
「ヘタレだなぁ」って僕にホルダーを投げ渡す。
放物線を描いて僕の胸へと無事着したので僕は危ないなぁ、と安堵した。
っていうか、答えはー?


「…………………染めてあげるよ」



昇降口にはもう誰もいない。
青い空だけが僕らを見ている。