駆けた世界の征服録


黒慧村の祭典準備もいつのまにか進んでいた。
そんなこと気づきもしなかった。
僕の親や友達が村の飾りつけや屋台の準備の話を楽しそうにしていた。

これが、幸せなんだなって思った。



僕は、この村の活気が一番嬉しいと言うと
彼も、白乘村の熱気が素晴らしいと言った。

その後
「白乘村と黒慧村は本当に、和睦してる、かな?」
彼がそっと動かした手の疑問に僕はこの一言しか思いつかなかった。

「僕らが、見せつける」



だって、 いつでも 同じ。


同じ、なんだから さ。