天然お嬢様とS執事

執事の営業トークなんだろうなぁとは思うけど、快斗さんみたいなかっこいい人に言われると恥ずかしくなっちゃう。やっぱりなれないな、こう言う会話は。

車がゆっくりと減速したと思えば窓の外に広がる景色に私は息を飲んだ。

目の前にはこれでもかと言うくらいの大きな扉があった。

大きすぎる、、、。

私が1人口を開けたまま固まっていると、隣から快斗さんの声が聞こえた。

「お嬢様、少しお待ちください。」
「はい。わかりました。」

先に降りた快斗さんは私の方のドアまで来ると、サッとドアを開けてくれた。

そしてそのまま私に向かって手を差し出してくれる。

完璧な仕草に完璧な笑顔、これぞまさに執事の鏡だと思う。