「お粗末さまでした!味付けとか大丈夫だった?」




「全部美味しすぎた!!」




「ふふふっ。よかった!そう言ってもらえると嬉しいなぁ。」





と、心から喜んでいるであろう嬉しそうな笑顔。





華のそんな笑顔を見て、こっちも笑顔になる。




ご飯食べて、こんなに満足したのはかなり久しぶり。




思い返しても思い出せないくらい前。





「春くん美味しそうに食べてくれるから、作りがいがあるなぁ!」





これだけ美味しかったら、誰だって美味そうに食べるよ。





『早くこのめちゃくちゃ美味いハンバーグの作り方教えてほしいな。』




2人の目を盗んで、コソッと華に耳打ちすれば。






「う、うん.....」




と、顔を赤くしてうつむき加減で頷いて。




毎回反応が可愛くて、ついついちょっと意地悪したくなる。




そんな俺たちを見て。





「おーいそこ!今なんか言っただろ!」





「ちょ!華、顔真っ赤だよ!?どうしたの!」





なんて、ふたりが騒いでるのを笑って誤魔化すのだった。