しばらくしてふたりが登校してきた。
桃菜の机の周りに2人を呼ぶ。
「これ!もらったんだけど、4人でどうかな?」
と、桃菜。
「え、まじ!?俺らも行っていいの?」
健永くんはチケットを見ながらキラキラと目を輝かせている。
「うん!4枚あるし、ちょうどこの4人でどうかな、って華と話してたの!ね?」
「そう!ふたりは、どう?」
ちら、っと春くんを見る。
タイミングよく私のことを見ていた春くんとバッチリ目が合ってしまった。
私の目を見て微笑んだ春くんは、
「すげー楽しそう。お言葉に甘えて、行きたい!」
と言ってくれた。
やった....!
春くんもきてくれるんだ!
そのあと、お互いの予定を合わせながら日程を決め、来週の土曜日に行くことになった。
予定を決める話をしているだけでこんなに楽しいなんて。
もう既にワクワクしてる。
「じゃあ、来週の土曜日にこの時間の電車に乗るってことで決まりだね!」
「「「はーーいっ!」」」
無事、日程が決定した。