次の日の朝。
教室に入り、すでに登校していた桃菜の元へ。
「おはよう。」
「華!おはよ!大丈夫?」
「うん。昨日はありがとう。」
「改まって!いつものことでしょ!」
そんな、桃菜の言葉に自然と笑顔がこぼれる。
「へっへっへっ。今日はいい話があるよ!」
「いい話?」
なにやらニヤニヤと楽しそうな桃菜。
いい話って、なんだろう?
「じゃーんっ!」と、お財布の中から出してきたのは、
「遊園地?」
「そう!もらったの!!」
遊園地の入場チケット。
「一緒に行こ!」
「いいの!?行きたい!」
遊園地なんてしばらく行ってなかったから。
すごい嬉しい。
「4枚もらったの!どうせだったら、春くんと健永くんも誘っていこうよ!」
と、提案する桃菜。
春くんと、橘くんと、4人で遊園地。
想像しただけで胸が踊り出す。
「うんっ!そうしよ!!」
「よーし!じゃあ決定だ!ふたりが登校したら、予定とか決めよ!」
桃菜もかなり張り切ってる。