こうやって、誰とでもすぐにいつも通りに会話ができる春くんは、本当にすごいと思う。
ちゃんと挨拶もできて。
私は人見知りがひどすぎて、できないから。
「華のこと、よろしくね。仲良くしてあげて。」
マナちゃんは、私の第2のママという感じ。
小学生の時から一緒で、育ててもらったから当たり前なんだけど。
「もちろんです!!」
「じゃあ、春くん。また学校でね。」
「おう。気をつけてな。」
春くんに手を振り、私はマナちゃんと歩き出した。
「いい子じゃん。春くん。」
「うんー。すごい優しいし。」
「ふーーーん。」
と、何やらニヤニヤしている。
え、なんでそんな顔?
「でも彼、イケメンだしさ。ちゃんと捕まえておかないと、取られちゃうよ?」
「えっ!な、何の話!?」
「ううん、こっちの話!いいなぁ、高校生!青春だなぁ。」
なーんて、遠くの空を見つめるマナちゃん。
私にはなんのことだかさっぱり。
そのあとは、マナちゃんとマナちゃんの旦那さんと3人で夜ご飯を食べた。