「本当に、本当に、聞いてくれてありがとう。」
「そんな申し訳なさそうな顔すんな!
話す方が辛かったでしょ?話してくれてありがと。」
そう。春くんに言われると。
私は何も言えなくなるの。
春くんの優しさに甘えたくなっちゃう。
「これからも、なんか辛いことあったら遠慮せず言えよ?友だちなんだし、何でも聞くしさ俺!」
「ありがと。私も、春くんになんかあった時は力になりたいな。微力かもしれないけど。」
「その華の気持ちだけで嬉しいよ!困ったときはお互い様!助け合っていこう。」
春くんと話していると。
「華!おまたせ。」
そこにやってきたのは、マナちゃん。
今日はマナちゃんの家でご飯を食べる約束をしていた。
「こんにちは。」
と、マナちゃんを見た春くんがあいさつをした。
「こんにちは。」
「同じクラスの桜庭春くん。」
「そうなんだ!いつも華がお世話になってます。」
「いえいえ。こちらこそ。」