心配してくれてる。
だけど、無理やり話を聞いてきたりはしない。
そんな春くんの優しさに、心が温かくなる。
私.....上手に笑えてなかったのかな?
心配かけたくなくて。
いつも通りにしてたはずなんだけどな。
「華には、俺らがついてる。大丈夫だよ?もっと甘えても。」
「ありがとう。いつもその優しさに助けられてます.....」
「何のこれしき!」
なんて、胸をドンっと叩く春くんがおもしろくてつい笑ってしまった。
「あ、今のは本当の笑顔だな。」と、私の笑顔を見て嬉しそうにする春くん。
私には心強い友達がたくさんいて本当に助かる。
「また明日な!気をつけてな!」
「春くんもね!またね!」
いつもの場所で春くんとはおわかれ。
ひとりで家に向かって歩く。
「ただいま。」
相変わらずなんの物音もしない自宅に到着。
寂しさなんて、人間の感情から消えてしまえばいいのにな....
何年も同じ生活をしていても、寂しさとか虚しさはいつでも私の心を襲う。