その時も他愛のない話をして。
笑いあってる。
私たち4人は本当に仲がいいと思う。
「じゃあ、また明日な!」
「ばいばい!」
「またな!」
「またね!」
帰り道の途中で私と春くん。
桃菜と橘くんでわかれる。
2人とは別の道を歩き出した時。
「なんか、元気ない?」
と、春くんに声をかけられた。
急なセリフでドキッとする。
バレないように。
気づかれないようにしてたはずなのに。
「え?う、ううん!いつも通りだよ?」
そう笑う私に、ジーッと視線を向けられる。
ち、近いよ.....っ
「華は、嘘つくのが下手だな。」
と、ポンと頭に手を乗せた。
「無理は禁物!無理やり話聞いたりはしないけど、ちゃんと辛い時は辛いって言うこと!」
「わかった?」と、自分の子どもに言い聞かせるように言う春くんに「はい。」と返事をした。
春くんの優しいところ。
ちゃんと私に逃げ道をくれること。