「ありがとうございます!伝票をお預かりします。」
「え、華......?」
「......竜太郎?」
礼をして頭をあげると、そこにはとても懐かしい顔。
「ここで、バイトしてたんだ?」
「え、あ、うん......でも、始めたばかりで。」
名札についている若葉マーク見ると、納得いったような顔をした竜太郎。
彼は、萩原竜太郎(はぎわら りゅうたろう)。
私の幼なじみ。
だけど、しばらく会っていなかった。
部活終わりなのか、ジャージを着ていた。
何人かの友達と来てるみたい。
「めっちゃ久々だな!3年ぶりくらい?」
「そうだね。」
ニカッと笑った顔。
3年前と変わってないなぁ。
「バイト何時まで?」
「今日は8時まで。」
「あと少しか!待ってるから、ちょっと話さない?」
「え、あ、うん.....いいよ。」
金曜日で、明日学校もないし。
竜太郎は「じゃあ、外にいるわ!」と、お会計を済ませ、友だちとお店をあとにした。