私は蓮史さんと氷希さんに礼をして長い廊下をひたすら進む。 龍が止まって隣に並ぶと 「龍だ。入るぞ」 その声で襖を開いて中に入る。 大きな畳の部屋の奥に静かに座してる2人。 龍に誘われて部屋の真ん中へ行き座る。 (緊張する) やっぱりこの2人の前は緊張する。 すると私の肩を支えてくれる龍。 「会いに行って分かってると思ってるが希だ。婚約するから覚えとけ。」 そう言うと龍は立ち上がって私に手を差し伸べる。 「待って、挨拶するんだから。」 そう言って2人に向き直った