龍の手をぎゅっと握って祈る。 今なら神に縋ってもいいと思う。 「っ、」 今、龍の指が動いた気がした。 私が動かしたのかなっ、 「...っ、りゅ、う?」 私が名前を呼ぶと間違いなく、今度こそ指が動く。 「りゅう!」 私が手を握ると弱々しいけど握ってくれる。 立ち上がって龍を見るとゆっくりと瞼が開く。 「分かるっ?希よ。龍っ」 私を漆黒の目に写した龍は口角をあげて微笑んだ。 「龍っ!よかったっっ」 私は力が抜けて龍の手を握ったまま床に座り込んだ。