不思議と さっきまでの少女は消えていて…



残っているのは 長く伸びた自分の影と



向こうから延びてくる小さなものの影…



するとて
『チョコチョ』 と、音を立てずに近づく影が…


倒れてる男を見て…嘲笑うかのように


『ミャー』 と、鳴けば…



ミャーと鳴いたもの…猫は、男に背を向け


来た方角へと足を進めて



行くのであった…。


end