孤独な彼女の秘密

(何?)



口を動かし、何かを伝えようとしている。




(そ、う、じ、を?よ、ろ、し、く)




『総司をよろしく。』





(ッ!)





コクりと近藤さんの目を見て力強く頷く。




それを見た近藤さんは、秘かに微笑み、そして・・・





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今度は何処?



何処かの家?




『どうですか?体調は。』





手拭いを濡らしながら、布団に寝ている人に聞いている。





『うん。あはは、日に日にね、体が重くなっていくのが、分かるんだ。』




あ・・・分かった。