このままでは終わらないと考え、少しだけ気を変えた時、




バッ




と楓が後退した。




気をよまれた事に驚いたが、その後の楓にも驚いた。




普通では、しない様な独特の上段の構え。



例えるなら、総司の三段突きの中段の構えの様な。




俺も構え直して、最後の攻め。




先に来たのは楓。




俺は楓の竹刀を左肩に受けたが、自分の竹刀を楓に容赦なく当てる。





衝撃で倒れた楓を見て、副長の止めの合図。