私も斉藤さんもまだ動かない。




それが少しの間続く。





シュッ





先に動いたのは斉藤さんだった。





無駄の無い動きで私との距離を一気につめる。





そして、心臓の辺りに飛んでくる突き。




それをスッと避けて、横から斉藤さんに面を繰り出す。




バシィッ