ガララ






扉を開けて、一礼してから入る。








毎日飽きずに稽古しているのに、道場は綺麗なままだ。








門下生もいるはず無いし。








正面の壁の高位には、筆で大きく横書きされた『空天風心流-クウテンフウシンリュウ-』の文字が飾られている。








これがうちの流儀である。








2つの『ソラ』を司り、風の心を知るということ。








そう聞いた。




案外、そのまま。








まぁ、その後に「とか言って実は先代の名前から取って、適当につけただけだったり。」





って言われたけど。






でも、私はこの流儀が好きなんだ。