それから私は父と母を天心家の先祖が眠る場所へ埋め、里を出た。







それから私は父さんと母さんの最後の頼みを叶える為、主に尽くした。






仕えている間にいつのまにか私の成長は止まっていた。






そして二〇年後。



私の主は『悔いはない』そう言ってこの世を去った。





幸いな事にその主は争いを好まない人で人を斬ることはなかった。






何とか、主を守り抜く事が出来た私はそれから天心家の別宅で普通に過ごすことにした。







それから一九〇年近く、私は静かに天心家の別宅で暮らしていた。







そして、貴方達と出会う。