孤独な彼女の秘密

「ソイツは?」





僕は捕まれている奴を指差す。





気は失っているようだ。







楓「多分、壬生浪士組に恨みを持った不逞浪士だと思います。
途中からつけられていました。
後は、そこの左と右の通りに三人ずつ、今まで歩いてきた道には五人、計十二人です。
一応、全員気を失っていますが、念のため気を付けて捕縛して下さい。」






その話をしながら、慣れた手つきで掴んでいた浪士を縄で縛っている。





今の一瞬で十二人も?




というより、




「あのさぁ、一言僕に情報言ってからにしてよ。」




楓「?言ったじゃないですか。少し、外します。って。」