孤独な彼女の秘密

隣を歩く沖田さんは目を見開き、






総「君には僕らが弱く見えるんだ?」






そう少し低い声で言った。






「いえ。強く見えます。

でも、だからこそです。

あなた達は強いから、一人で背負ってしまう事が多い。

だけど、きっと誰が何と言おうと弱味は見せようとはしない筈です。

だから、せめてあなた達を守りたい、それが私の『誠』です。

これを貫く為なら、私はたとえこの体に流れる血が汚れても構わない。


そう思っています。

すみません。偉そうに。

だけど、これが私の考えですから。」







総「そう・・・。」







それから沖田さんは何も言わなかった。