君の隣で

「…あれ、君…」
その足音が止み後ろから声が聞こえる
その声は
天使様の声だった。
泣きそうになってウルウルした目を擦りその声の主を見つめる
さっきまでいた天使様だった
「…あれ、て、天使様!?」
私はびっくりしすぎて大きな声で叫んでしまった。
そしてすぐに羞恥心で顔が赤くなる。
顔を覆った手のひらの隙間から天使様を覗くと天使様は
微笑んでいた。
「えっと…」
天使様は微笑みながら言う。
「俺の名前…輝夜って言うんだけど…」
私は赤くなった顔をもっと赤くして言った。
「え、えっとそうですよね!あのすみませんわたしが勝手に心の中で呼んでいて…」
私の弁解を聞きながら輝夜は扉の方へ進んでいった。
「えっと…」
私がオドオドしていると
「迷ってるんでしょ?こっち。」
私の腕を捕まえて連れていってくれた。
捕まえてくれた手はとても暖かく
優しかった。